人が次々と集まってくる街、「東京」。東京には、大学進学や就職、結婚、転職をきっかけに全国から人が移住してきます。今回はそんな東京都のマンション事情についてご紹介します。
東京都のマンション事情について
東京都の特徴
東京のすごさを表す指標の1つにＧＤＰがあります。現在、日本のＧＤＰはアメリカ、中国に次いで世界3位です。一方、東京都単体のＧＤＰは韓国やメキシコに次ぐ水準で、単独でもなんと世界16位にランクインしてしまう規模なのです。
都市別ＧＤＰのランキングで見ると東京は世界一の都市であり、2位のニューヨークを上回ります。東京は、一つの都市で一つの国家レベルの経済規模があるのです。
また東京都は世界でもっとも人口密度の高い都市でもあります。東京は、都市別ＧＤＰは世界一、人口密度も世界一です。
東京のエリア
住宅地としての東京を見てみると、東京23区は4つのエリアに分類されることが多いです。その4つとは、千代田区以外を方位別に分け、城東、城西、城南、城北とエリア分けされ、各区は、以下のように分類されます。
城東：中央区、台東区、墨田区、江東区、葛飾区、江戸川区
城西：新宿区、世田谷区、渋谷区、中野区、杉並区、練馬区
城南：港区、品川区、目黒区、大田区
城北：文京区、豊島区、北区、荒川区、板橋区、足立区
東京都の中古マンション
人口密度の高い東京都は不動産市場も活発です。東京の中古マンションは国内のマンション価格のプライスリーダーであり、その値動きは常に注目されています。
東京カンテイによると、東京都の2016年の70㎡の中古マンション価格は4,764万円となっています。もちろん平均価格はダントツ全国1位です。また価格の上昇も2015年には11.5％、2016年には12.0％と2年連続2桁の上昇率を示しています。
都内は空前のマンションブームであり、これからも目が離せません。東京都はこれからも全国のマンション価格を引っ張っていく存在となることは間違いないでしょう。
城東エリアの中古マンション事情
江戸時代の下町情緒が残っている街、城東エリアにはまだそんな場所がたくさん残っています。今回はそんな城東エリアのマンション事情について見ていきましょう。
城東エリアの範囲
城東エリアとは、江戸城の東側を指し、現在の中央区、台東区、墨田区、江東区、江戸川区、葛飾区が該当します。中央に大きな荒川が流れており、荒川より千葉方面が葛飾区と江戸川区になります。
城東エリア中でも特に中央区、台東区、墨田区、江東区は中心部までのアクセスが良く、住宅地としても人気です。また子育て支援に早くから乗り出していた江戸川区は、小学校入学前の子供を持つファミリー層には特に人気があります。
城東エリアの注目名所
城東エリアの注目名所としては、墨田区のスカイツリーと台東区の浅草寺でしょう。スカイツリーは全国から観光客を呼んでおり、浅草寺は外国人観光客の定番ルートになっています。城東エリアは世界も注目する東京の観光スポットなのです。
城東エリアの人気の沿線
城東エリアの人気の沿線と言えば、台東区と中央区を走る地下鉄銀座線です。また城東エリアは東京の東部に位置しているため。総武線や常磐線などの千葉方面へアクセスできる路線が充実しています。日暮里と成田空港間のアクセスが良いのも外国人に人気がある理由かもしれません。
城東エリアの人気の学区
城東エリアの人気の学区は中央区の佃島小学校エリアです。周囲は高層マンションが立ち並ぶ地域ですが、もんじゃ焼きで有名な「もんじゃストリート」や、旧式の井戸が残る古い街並みも残されています。
城東エリアのマンション相場
城東エリアの70㎡台の中古マンション相場を見てみると、中央区で約6,000万円、台東区で約4,200万円、墨田区で約3,700万円、江東区で約3,800万円、江戸川区で約3,300万円、葛飾区で約2,700万円となっています。
観光地としても注目を集める城東エリアですが、住宅地としても高い人気が続くことでしょう
城南エリアの中古マンション事情
常に変化し続ける東京、その中心を担っているのが城南エリアです。今回はそんな城南エリアのマンション事情についてご紹介いたします。
城南エリアの範囲
城南エリアは23区の南側に広がるエリアで港区、品川区、目黒区、大田区が該当します。どの区にも都内屈指の高級住宅街やオシャレソーンが存在しており、芸能人も多く住む憧れの住宅エリアと言えます。
また港区と品川区は主要なオフィス街としても発達しており、城南エリアでは職住が近接し、アーバンライフを楽しむことができます。
城南エリアの注目名所
城南エリアの観光名所と言えば、やはり港区の「東京タワー」です。スカイツリーができても、ドラマにも多く登場するのは東京タワーであり、東京タワーは今でも東京の象徴的存在です。
東京タワーの足元には増上寺があり、江戸時代からの悠久の歴史を感じることもできるのも魅力の一つです。
城南エリアの注目の駅
現在、山手線では田町~品川駅間に新駅を建設中です。山手線としては40年ぶりの新駅となり、オリンピックイヤーの2020年に開業が予定されています。
位置としては今の都営浅草線の泉岳寺駅付近にできます。泉岳寺付近の高輪は元々高級住宅街ですが、新鋭機開業により、ますますマンション人気も高まっていくでしょう。
城南エリアの注目の再開発
また目黒駅前で現在行われている大規模再開発も見逃せません。目黒駅から徒歩1分圏内に900戸超のタワーマンションが建築中で2017年12月に完成予定です。
山手線の人気駅の好立地で、これほど大規模なマンション開発は他に例がなく、城南エリアのマンション市場にグッドインパクトを与えると言われています。
城南エリアのマンション相場
城南エリアの70㎡台の中古マンション相場を見てみると、港区で約7,500万円、品川区で約5,000万円、目黒区で約6,000万円、大田区で約4,000万円となっています。
新駅や大規模再開発で変化し続ける城南エリアは今後も日本のマンション市場を牽引していく存在になるでしょう。
城西エリアの中古マンション事情
都市は西に向かって発展します。東京の西側と言えば城西エリアです。そこで今回は城西エリアのマンション事情についてご紹介いたします。
城西エリアの範囲
城西エリアは、23区の西側に広がる新宿区、渋谷区、世田谷区、中野区、杉並区、練馬区を指します。都心5区のうちの新宿区と渋谷区を含みます。かつて有楽町にあった都庁も西の新宿へ移動しました。
また世田谷区や杉並区は閑静な住宅街も多く、イメージの良い住宅エリアです。戦前までは農地が広がっていた城西エリアですが、今ではすっかり高級住宅街へと変貌を遂げています。
城西エリアの人気の沿線
城西エリアは、JR山手線の渋谷駅と新宿駅という2つのターミナル駅を抱えています。この2つの駅は、都内でも人気の私鉄や地下鉄の始発駅になっています。
渋谷駅はJRの他に、東急東横線、東急田園都市線、京王井の頭線、銀座線、半蔵門線、副都心線が乗り入れています。
一方で、新宿駅もJRの他に、京王線、小田急小田原線、丸ノ内線、都営新宿線、都営大江戸線が乗り入れています。
各私鉄は神奈川や東京西部方面を結ぶ主要な路線であり、どの私鉄も人気があります。中でも渋谷と横浜を結ぶ東急東横線は最も沿線としてのブランド力が高く、人気路線です。
また副都心線やりんかい線の開通により、今では埼玉県や千葉県からも新宿渋谷方面へのアクセスが良くなりました。
城西エリアの人気の駅
また城西エリアの中でも、特に世田谷区と杉並区は住宅地として根強い人気があります。世田谷区においては、三軒茶屋、二子玉川、下北沢の人気が高く、杉並区においては高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪といった中央線沿線の駅に人気が集まっています。
城西エリアのマンション相場
城西エリアの70㎡台の中古マンション相場を見てみると、新宿区で約5,500万円、渋谷区で約8,400万円、世田谷区で約4,700万円、中野区で約4,900万円、杉並区で約4,500万円、練馬区で約3,500万円となっています。
街は西へと広がります。23区の西側にある城西エリアは、今後も発展が続くことでしょう。
城北エリアの中古マンション事情
都内でもお手ごろマンション価格帯の出揃う城北エリア。今回はそんな城北エリアのマンション事情について見ていきましょう。
城北エリアの範囲
城北エリアとは、23区の北側に位置する区を指し、文京区、豊島区、北区、荒川区、板橋区、足立区の6区が含まれます。東京は世界で一番人口密度が高い都市ですが、その中でも最も人口密度1位の豊島区と3位の荒川区を有します。
また日本の最高学府である東京大学は文京区にあり、最難関高校である開成高校は荒川区にあります。文京区は区全体が人気の学区であり、城北エリアは日本で最も教育熱の高いエリアなのです。
城北エリアの注目名所
城北エリアには、古くから残る日本庭園が多く存在し、観光名所にもなっています。北区の六義園や旧古河庭園、文京区の小石川公園や椿山荘などがあります。
また北区の飛鳥山公園は江戸時代から桜の名所として有名です。東京に住みながら、京都っぽい「わびさび」を感じることができるのも、城北エリアの特徴です。
城北エリアの人気の駅
城北エリアは埼玉県への玄関口でもあります。ターミナル駅である池袋駅には、西武池袋線、東武東上線、丸ノ内線、有楽町線、副都心線が乗り入れています。JR東日本の発表では、池袋駅の状況客数は新宿に次ぐ2位となっており、実は東京駅よりも上なのです。
また城北エリアの中のターミナル駅としては、足立区の北千住駅があります。北千住はJR常磐線の他、千代田線、日比谷線、東武スカイツリーライン、つくばエクスプレスが乗り入れています。北千住駅は、埼玉県、茨城県、千葉県を結ぶ重要な結節点です。
城北エリアのマンション相場
城北エリアの70㎡台の中古マンション相場を見てみると、文京区で約5,400万円、豊島区で約4,200万円、北区で約4,000万円、荒川区で約3,800万円、板橋区で約3,300万円、足立区で約2,500万円となっています。
城北エリアは、文京区以外は比較的お手ごろな価格帯のマンションが多いです。中心部へのアクセスも良く、住みやすいエリアと言えるでしょう。
東京湾岸エリアの中古マンション事情
ドラマの舞台として度々登場するのが東京の湾岸エリアのタワーマンションです。そこで今回は東京湾岸エリアの中古マンション事情についてご紹介します。
湾岸エリアの範囲
東京湾岸エリアと言えば、不動産業界の中では、中央区、港区、江東区の都心部に近い湾岸エリアを指すことが多いです。中央区の月島や勝どき、港区の芝浦や台場、江東区の豊洲や東雲などが主なエリアです。
湾岸エリアの魅力
湾岸エリアの魅力は、なんと言っても東京湾を見渡すビューでしょう。都心に近いながらも、海という自然を感じ、晴れた日には富士山も眺めることができるのが湾岸エリアの特徴です。
湾岸エリアの注目名所
湾岸エリアは商業施設も充実しています。お台場のヴィーナスフォートや豊洲のららぽーとなど、首都圏の広域から集客できる商業施設もあり、休日は多くの人で賑わいます。またフジテレビはお台場の代名詞でもあります。
さらに今後の湾岸エリアはオリンピック会場の中心となることから、たくさんのレガシーが生まれるエリアです。湾岸エリアは東京オリンピックを支える中心エリアとなり、大会期間中は多くの外国人が訪れることになります。
湾岸エリアの人気の沿線
湾岸エリアは都内の中でも鉄道路線が弱いエリアです。エリア内で一番移動に便利なのが「ゆりかもめ」であり、他の都内のエリアと比較すると脆弱とも言えます。
そのため人気の沿線となると、東京メトロ有楽町線が最も人気が高いです。豊洲と有楽町間はわずか7分で着くため、都心へのアクセスがあっという間です。
湾岸エリアのマンション相場
湾岸エリアの70㎡のファミリータイプの中古マンション相場は、お台場で7,800万円、月島で7,000万円程度です。江東区となると豊洲で6,000万円、東雲で5,600万円程度まで下がります。
オリンピックに向けて、湾岸エリアは今後もますます注目のエリアとなりそうです。
中央線沿線の中古マンション事情
人気の住宅地である東京三寺と呼ばれている高円寺、吉祥寺、国分寺。これらは全てJR中央線沿線です。中央線沿線は人気の住宅地がひしめいています。そこで今回は中央線沿線のマンション事情についてご紹介します。
JR中央線とは
JR中央線とは、JR中央本線のうち、東京－高尾駅間を走る中央線快速のことを指します。東京－新宿間では山手線を横断し、新宿以西では中野や三鷹、立川などの主要駅があります。JR中央線は横に長い東京の東西を貫く大動脈ともいえる路線です。
中央線沿線の魅力
中央線の魅力は、なんと言っても東京のターミナル駅である東京駅と新宿駅に直通している点です。東京駅や新宿駅は働く場が多く、中央線沿線に住むと、通勤がとても便利になります。
また西側には武蔵野市や三鷹市、立川市などの住環境の良い市が連なっており、職住のバランスが取れた理想的な沿線であることが魅力です。
中央線沿線の注目エリア
中央線の注目エリアと言えば、東京駅の丸の内や新宿の都庁が思い浮かびます。意外なところでは、「三鷹の森ジブリ美術館」が有名です。
三鷹の森ジブリ美術館は、世界中からジブリ映画のファンが集まる聖地となっており、なんとじゃらんが公表している東京の観光スポットランキングで1位となっています。
中央線沿線の人気の駅
中央線で不動の人気を誇る駅と言えば、吉祥寺です。吉祥寺はかつて住みたい街ランキングで何度も全国1位を獲得しています。
他にも中野や高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪、三鷹、国分寺、国立、立川など人気の駅が目白押しの沿線です。
中央線沿線のマンション相場
中央線沿線の70㎡のファミリータイプの中古マンション相場は、中野が7,000万円弱、荻窪が6,400万円程度、吉祥寺が6,300万円弱、三鷹が5,800万円程度、立川が4,500万円程度です。
東京の大動脈である中央線は廃れることがないと言われています。中央線沿線の街は引き続き日本のマンション市場をリードしていくでしょう。
山手線沿線の中古マンション事情
東京で暮らしを始めると、一度は山手線をグルッと一周したことがある人も多いのではないでしょうか。今回はそんな山手線沿線のマンション市場について見ていきましょう。
山手線の魅力
東京を代表する路線と言えば、JR山手線です。JR東日本における乗車人員ランキングでは、トップ10のうち、なんと7駅(新宿、池袋、東京、渋谷、品川、新橋、秋葉原)がランクインしています。
山手線は、どちらかと言うと、円の南側がオフィス街として発展しています。秋葉原から東京、新橋、品川、渋谷、新宿といったオフィス街は南側に集中しています。住居エリアは地価が比較的安い北側に集中しています。
山手線の注目エリア
現在の山手線の注目エリアは、田町と品川間にできる新駅です。今の田町と品川間は、列車の操車場(ヤード)となっており、広い空間が残されています。ここに2020年のオリンピックイヤーに新しい駅が開業します。
また品川駅は将来、東京のリニアモーターカーの駅になることが予定されています。品川駅は東海道新幹線も停まり、また京急で羽田空港へもアクセスできるため、今後は東京の中心が品川へ動いていくかもしれません。
山手線の人気の駅
山手線の中で住宅地として特に人気の高い駅は、渋谷、原宿、恵比寿です。恵比寿は住みたい街ランキングでも常にトップクラスでもあり、2016年はなんと吉祥寺を抜いて1位に躍り出ました。
山手線沿線のマンション相場
山手線の70㎡のファミリータイプの中古マンション相場は、渋谷駅が最も高く1億円を超えます。駅別の中古マンション価格としては、渋谷が日本一高いです。
秋葉原から南側の新宿にかけては。7,000~8,000万円が主流です。山手線北側エリアとなると5,000~6,000万円台が中心となります。ちなみに最も価格が低い駅は田端で、5,200万円額が相場となります。
日本一価格の高い渋谷駅を持つ山手線は、日本の中古マンション市場のシンボリックな存在です。渋谷の価格が伸びているうちは、マンション市場は安泰と言えるでしょう。
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2.売りたい家（物件）の相場を調べよう！
いざ家を売りたいと思った場合、はたしてどのくらいの値段で売れるのか、その相場を知ることはとても大切です。本格的に不動産業者に査定を依頼するにしても、おおよその相場を知っていて査定をしてもらう場合の方が納得感も違います。簡単に中古物件の相場を調べる方法を解説しています。
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東京都の各都市の不動産売却
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